価格以上に価値のある品質を求め、新澤醸造店
が長い模索を経て精魂込めて醸した
まさに究極の頂点と言える逸品です。

■滑らかで柔らかなファーストタッチの後、
白ブドウを思わせる果実香が広がり優しい
甘さが包み込みます。最後はスパッと香り
や味わいが消え、透明感とキレを演出する
ところは「伯楽星」らしさが伺えます。
冷たく冷やしてワイングラス等の淵の薄い
グラスなどで頂くと一層美味しく感じます。

「山田錦」は大吟醸酒などに使用される酒米
の王様として、長くその座に君臨する品種
です。日本酒を醸す上で大粒で心白(中心の
白い部分)といわれる部分が大きく、お酒に
するとバランスのとれた香味になることなど、
お酒造りに非常に適しているからです。
特に兵庫県南部、播州平野の内陸地方のもの
が有名で、兵庫県は水田の所在地ごとに独自
の格付けをしており「特A地区」と呼ばれる
産地があります。



新澤醸造店では、兵庫県の特A地区に選ばれて
いる東条秋津産の山田錦の中でも最高ランクに
格付けされた特上米を使用、自社精米機でなん
と29％まで丁寧に磨き上げ、さらに40日間と
いう長い発酵期間(麹が米のデンプンをブドウ
糖に分解し、それを酵母がアルコールに変える
工程。通常は20〜30日)を経て純米大吟醸を誕生
させました。シリーズ最高峰として「桐箱」入
りで出荷されています。


●アルコール度/16.2度
●使用米/兵庫県特A地区
　　　　東条秋津産　特上山田錦
●酵母/自社酵母
●精米歩合/29％
●日本酒度/＋1
●酸度/1.4
●アミノ酸度/1.0

★新澤醸造店は、東日本大震災の影響で宮城県
大崎市三本木に140年構えていた蔵が全壊。2011年
(平成23年)に柴田郡川崎町に製造部を移転。この
土地は豊かな水源と地盤の強さがあり、お酒の製造
には適した環境です。同年11月には製造を再開し、
平成25年には全壊した本社も再建を果たしました。
平成30年(2018)には渡部七海(当時22歳)に杜氏を
引継ぎ、全国最年少女性杜氏が誕生しました。

「伯楽星」「あたごのまつ」の清酒を中心に、梅酒
、ゆず酒、ヨーグルト酒などのリキュールも醸造。
徹底した冷蔵管理に取り組み、全国へ出荷される
お酒の品質に気を配っている。また海外17か国への
輸出も行っている。